コーティング専門店が教える新車コーティングのおすすめと選び方ガイド

目次
なぜ新車にコーティングが必要なのか?
新車を購入したばかりの時でも、ボディには無数の傷や水シミが付着しております。それはご納車までのモータープールでの保管の間についてしまったり、ディーラーにて納車前に洗車やパーツを取り付け時についてしまったりと要因は様々です。
それらが付着している塗装面をキレイに磨いてからコーティングを施工する必要があるか無いのかは、正直オーナー様次第だとは思いますが当店ではコーティングの密着率を上げるため、また新車は新車以上の輝きで保護するために必ず研磨作業を行います。
また、日々の使用や天候の影響や洗車環境や保管環境で徐々に塗装が劣化していくのは避けられません。その他にも雨、紫外線、鳥の糞、そして虫の死骸など、外部の要因によって車の塗装にダメージが蓄積されていきます。
新車の状態をより良く長く保つために、コーティングは非常に有効な手段です。車の表面に保護層を作り、これらのダメージから軽減したり守ることができます。特に、新車の段階で施工することで、初めの輝きをより鮮明に。そして塗装の状態をより長く保てる点が魅力です。
筆者情報

Profile
1993年8月13日生まれ。車がずっと好きで大学を中退し町の整備工事へ入社。
自分の愛車のカムリを東京にある某有名コーティング専門店へ依頼し、その仕上がりに物凄く感動を受け、カーディティリング業界へ参入。約8年間修行を経てカーコーティング専門店ミスターポリッシュを起業。常に「期待以上の仕上がり」を追求し、他では得れない感動をお客様に届けています。
新車コーティングの種類

新車コーティングにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的なコーティングの種類を紹介します。
1. ガラスコーティング
ガラスコーティングは、シリカ(SiO2)成分を使用して車の表面にガラスのような硬い保護膜を作る方法です。耐久性が高く、長期間にわたって車の輝きを保ちます。また、無機質ガラスコーティングの場合、有機汚れを強く抑制してくれます。
おすすめポイント
- 高い耐久性(2~3年以上持続)
- 深い光沢感
- 高い硬度を実現できる
デメリット
- 無機質な為イオンデポジットが固着しやすい
- 酸性ケミカルを使用できない為メンテナンスが難儀
- 水シミが固着してしまった場合は再研磨が必要
有名なガラスコーティング3選
- ハイモースコート
- G’ZOX
- エシュロン
2. ポリマーコーティング
ポリマーコーティングは、ガラスコーティングほどの耐久性はないものの、施工が簡単で短時間で済む点が魅力です。コストも比較的安価で、手軽に車を保護したい方におすすめです。
おすすめポイント
- 施工が簡単
- 比較的安価
- メンテナンス性が良好
デメリット
- 耐久性が乏しい
- 光沢感が低い
- 硬度が低い
3. セラミックコーティング
セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりもさらに耐久性が高く、より優れた保護性能を発揮します。耐久性はもちろんのこと、汚れや水を弾きやすく、塗装をしっかりと守ってくれるため、特に高級車に多く採用されています。
おすすめポイント
- 最も高い耐久性(3年以上)
- 優れた防汚性
- 紫外線からの保護効果
- 高い硬度
デメリット
- 費用が高額
- 硬度が硬い分メンテナンス性が悪い
- 高い技術が必要
有名なセラミックコーティング3選
- CERAMIC PRO 9H
- FINE LABO
- G-TECHNIQUE
当店の2層セラミックコーティング
4 有機系ハイブリッドガラスコーティング
有機系ハイブリッドガラスコーティングは、ガラスコーティングの最大のデメリットであるイオンデポジットの固着(Sio2の共有結合)を強く防げるます。また、最近洗車好きオーナーの中で流行りになりつつあるスケール除去剤などの酸性ケミカルを使用することがで、日々のメンテナンスでストレスなく洗車を行うことができます。
おすすめポイント
- 高い耐久性(2~3年以上)
- 有機系ならではの優れた防汚性
- 高いメンテナンス性
デメリット
- 有機系汚れが付着しやすい
- 無機質ガラスコーティングに比べると光沢が若干劣る
当店のおすすめな有機系ハイブリッドガラスコーティング
おすすめの新車コーティング施工タイミング

新車の状態でコーティングを施工するタイミングとしては、なるべく納車から早い段階が理想的です。塗装になるべくダメージを受けていない段階でコーティングを施工することによって、新車の料金で施工ができる専門店が殆どで少ない塗装への負担で研磨することができ、長期にわたって新車以上の輝きを維持できます。また、コーティング専門店の定期的なメンテナンスも重要で、車の美しさが長持ちさせるためには1年ごとなどの定期的なメンテナンスの入庫が必要不可欠です。
新車コーティングを選ぶ際の注意点

予算と目的を明確にする
新車コーティングの価格帯は専門店によって様々だと思いますが、基本的には先程説明した通り、ポリマーコーティングが最も安価でセラミックコーティングが最も高価です。自分の予算とコーティングの目的を明確にし、最適なコーティングを選ぶことが大切です。
施工店の選定
信頼できる施工店を選ぶことも重要です。Googleなどの口コミやレビューの参考は非常に重要です。また施工のブログなどもしっかりチェックし、施工技術やアフターメンテナンスがしっかりしているかを確認しましょう。
新車コーティングのおすすめは?
新車におすすめのコーティングは、長期間保護効果が期待でき、深い光沢を出すガラスコーティングや水シミをなるべく抑制しつつ長期間保護する有機系ハイブリッドガラスコーティング、さらなる保護を望む方にはセラミックコーティングがおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、車の使用状況や予算に合わせて選ぶことで、新車の輝きを長く保つことができるでしょう。
まとめ
以上コーティングの種類とメリットやデメリットなどをお話させていただきました。筆者である私のおすすめのコーティングはやはりセラミックコーティングと有機系ハイブリッドガラスコーティングの二択です。
理由はやはり無機質ガラスコーティングの最大のデメリットであるイオンデポジットや水シミの共有結合。そしてスケール除去剤などの酸性クリーナーが使えないという欠点。この2つが私個人的には引っかかります。
光沢感があってもイオンデポジットが固着し、取り除くことができなくなってしまえば本末転倒です。
多少の光沢感を落としてでも車がキレイという本来の意味合いを追求した有機系ハイブリッドガラスコーティングは今後非常に有効な選択肢になるコーティングだと思っています。